ハッチョウトンボ~日本最少 [昆虫日記]

子供の頃、このトンボの写真を見て、
「こんなに小さいトンボが本当にいるのだろうか?」
と疑問に思っていたのですが、実際に見つけた時、
想像していたよりもさらに小さくて
「おおっ!」と驚いたのを今でも覚えています。
それほどに印象深いトンボです。

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ハッチョウトンボはロッジ長蔵の近くでは
尾瀬ヶ原に生息しています。
ただし尾瀬ヶ原のどこにでもいるという
わけではありません。
草丈の伸びた所や、イトトンボがいる
池塘(高山の湿原や泥炭地にある池沼)にも
いなくて、水が浅く浮いた場所、具体的に言うと
モウセンゴケが生えている場所にいます。
ですからハッチョウトンボを見つけるには
モウセンゴケのある場所をよく観察することです。
私の指と比べてもらえると判ると思いますが
本当に小さいです。体長が約20mmですから
1円玉とほぼ同じ大きさです。
「ありえない!」と感じられるでしょうが、
これが実際ありえるんです。

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ウィキペディアによるとハッチョウトンボの名前の由来は
昔の地名、矢田鉄砲場八丁目
(現在の名古屋の矢田川付近と見られている)に
生息していたことかららしいのですか、
もしこれが仮に七丁目や五丁目などでは
こうはいかなかったのではないでしょうか。
八丁目からのハッチョウという響きのよさが
決め手だったのではないかと
勝手に想像してしまいます。

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ハッチョウトンボはオスとメスを簡単に見分けられます。
オスはほとんど全身が真っ赤なのに対し
メスは黄色と黒の縞模様です。
ハッチョウトンボに限らずアキアカネやナツアカネも
このように尻尾を上げて止まる姿をよく見かけます。
太陽の直射日光で体温が上がるのを
出来るだけ避けるためのポーズらしいということを
以前何かのテレビで説明していたことがありましたが
本当のところは本人達に聞いて見なければ
わからないですよね。
今年は7月になるとすぐに現れ8月の上旬頃まで
いたようです(私の写真は7月の中旬)。
今年は最近の中では一番多く現れていたような気がします。
きっと来年もそのかわいい姿を見せてくれることでしょうから
初夏、尾瀬ヶ原に行かれる際は
是非とも見ていただきたい昆虫です。
それだけの価値は十分にありますから。
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