アゲハモドキ [昆虫日記]

ロッジ長蔵にはいろんな昆虫が舞い込んできます。
厨房でヒラヒラ飛んでいる黒い蝶を発見。

ロッジ周辺の黒い蝶といえば一番多いのがカラスアゲハです。
しかし赤い模様が見え隠れするので捕まえてみました。

吉武昆虫尾瀬ヶ原1 051_R.jpg
ああ、この蝶はこの近辺で過去に数回見かけたぞと思い出しました。
私はあまり蝶は詳しくないので小さな図鑑で調べてみましたが、
これだと思えるアゲハがいません。それでも一番近いのが
ジャコウアゲハです。

そこで群馬昆虫の森に行って
写真を見て頂くと、「これはアゲハモドキです」と言われました。
私の知らない名前です。さらになんと、「これ、蛾ですよ」とまで。

!!!驚きました。どう見てもチョウじゃないですか。

蝶は触覚が先端にいくにしたがって少し太くなりますが
アゲハモドキはその特徴がないので蛾に仲間になるようです。

吉武昆虫尾瀬ヶ原1 052_R.jpg
アゲハモドキは主に午後から夕方に活動します。
体の中に毒を持ち、外的に襲われにくいジャコウアゲハのメスに
擬態していると考えられていますが、ジャコウアゲハがいない地域にも
生息するので、この考えには疑問の声もあるようです。

吉武昆虫尾瀬ヶ原1 056_R.jpg
ちなみに昆虫の森の温室で優雅に舞っていた本物の
ジャコウアゲハがこれです。
比べてみるとアゲハモドキは
尾状突起(羽の先に飛び出ている部分)がジャコウアゲハより
少し短いなとは思いますが本当に良く似ています。

もしアゲハモドキがジャコウアゲハに擬態しているとしたら、
長い年月をかけてよくぞここまで自らの体を変身させたものだなと
感心させられますし、世界で100万種類以上が生息し
最も繁栄している種族である昆虫の底力を垣間見た気がします。

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